現在SBIネオモバイル証券で高配当日本株投資を進めています。
今回は私も高配当日本株ポートフォリオに組み入れている三菱UFJリースについて紹介します。
三菱UFJリースはその名の通り、リース業を行なっている会社で、同業他社でいうと、東京センチュリー(8439)やオリックス(8591)などが有名ですね。
リース業は何をしているのかというと企業からの要望を受けて、大小関係なくあらゆる設備(パソコンから飛行機まで)を貸してリース料を得ることを生業としています。
リースは貸与期間が長期になるのが一般的で、一般的な形態のオペレーティングリースの場合、
- 途中で解約できない(ノンキャンセラブル)
- リース料の総額が、物件の価格以上(フルペイアウト)
以上のような特徴があります。
企業がリースを選択するメリットとしては、リース会社に毎月分割でリース料を支払えばいいので、以下のようなメリットが発生します。
- 一括で購入する必要がなくなり資金繰りが楽なる
- 減価償却がある程度自由に設定できる
リース会社にとってみれば設備の貸出先が倒産し、資金を回収できないリスクはありますが、長期に渡ってリース料を受け取ることができます。
いわばストック型のビジネスで一度成立すれば、安定的に収入を得ることができるわけです。
三菱UFJリースの魅力はと言うと
- 一株あたりの純利益(EPS)が右肩上がり
- 連続増配株である
- 10万円以下で購入できる
以上が挙げられます。
5月1日時点のチャート
カブタンより
コロナショックを受けて大きく値下がりをしていますが、今はレンジ相場を形成し値動きは安定しています。
一株あたりの純利益(EPS)が右肩上がり
三菱UFJリースは一株あたりの純利益(EPS)が右肩上がりです。
2020年3月期のEPSは78.59円を見込んでおり、着実な成長を続けているといえます。
前期 | 2期前 | 3期前 | |
EPS(一株当たり利益) | 51.99円 | 33.61円 | 31.43円 |
昨季は68,796百万円の純利益で過去最高となりました。
今期は70,000百万円の純利益を見込んでおり連続で過去最高を更新する可能性も見えてきています。
連続増配株
三菱UFJリースは過去20年間増配を続けている連続増配株です。
配当性向は30%前後を維持しているため、まだまだ増配できる余力は残っているといえるでしょう。
安定的にEPSは成長し続け、増配も続けているにも関わらず、2013年あたりからの長期チャートを見ると、株価は伸びていません。
現在の配当利回りは4.97%程度となっています。
なかなか、業績に見合って株価が上昇しない理由としては、
- 業界の成長性に疑問符(市場規模は縮小する一方)
- 景気敏感業種
- 代替可能性が高い(銀行との競合、自社調達への切り替えリスク、値下げ競争)
などが挙げられます。
10万円以下で購入できる
現在の株価は503円なので、単元株で購入しても10万以下の50,300円で購入できる銘柄です。
競合のオリックスは18万円、東京センチュリーは60万円、株価の購入に資金が必要なことから、リース会社の中でもっとも買いやすい銘柄です。
景気敏感株
リース業界は、民間の設備投資に大きく影響を受ける景気敏感業種です。
リース会社は2010年を底として、2019年まで
- 景気の回復局面における、比較的旺盛な設備投資需要
- 圧倒的な低金利
に支えられて、リース会社は好調な業績を維持してきました。
今後、景気後退局面に入って設備投資が急に控えられたとき、リース株全般大打撃を受けることになります。
三菱UFJリースは借り入れを増やしてして棚卸在庫を一生懸命増やしている最中です。
営業キャッシュフローが大きくマイナスで財務キャッシュフローが大きく増えているのがその証拠です。
リースは資産を保有してこその業態ともいえるので、事業を拡大するうえでは止むを得ませんが、リセッションが生じた際、過剰在庫により一気に財務体質が悪化する可能性がある、ともいうことができます。
キャッシュフロー | 16/3 | 17/3 | 18/3 | 19/3 | 同業平均 | 同業ランク |
営業キャッシュ・フロー | -36,819 | -220,251 | -50,751 | -239,403 | -1,691 | 24位 |
投資キャッシュ・フロー | -5,105 | -28,865 | -31,962 | -34,063 | -46,298 | 22位 |
財務キャッシュ・フロー | 50,736 | 234,908 | 147,611 | 299,752 | 54,757 | 1位 |
※昨今のコロナショックで企業の設備投資は抑制が進むことは間違い無いので、三菱UFJリースの業績にどの程度の悪影響を与えるかは中止していく必要があります。
投資の際は分散投資が必須
三菱UFJリースの魅力は以下の通り、
- 一株あたりの純利益(EPS)が右肩上がり
- 連続増配株である
- 10万円以下で購入できる
好調な業績、連続増配、健全な財務体質という面で十分に投資対象になりうる高配当株だと思います。
しかしながら、リセッションに入った際の逆回転リスクを孕んでいることから、10万円三菱UFJリースに投資をするなら、分散投資が必須となります。
SBIネオモバイル証券なら、株1株から購入することができ、50万円/月までの売買なら、手数料がほぼ無料で利用できることから、高配当株の分散投資を行う上では開設しておきたい証券口座です。
ではまた!
2020/1/29
mozu