
eMAXIS Slimシリーズってインデックス投資に向いているって聞いたんだけど、13種類もあるんだね。
どれがおすすめなのか教えて欲しい!
本記事はこんな要望に対して解説していきたいと思います。
eMAXIS Slimシリーズは投資家からも人気の高い投資信託です。
ただ種類は全13種類あるため、正直どれを選べば良いかわからなくなる方も多いのではないでしょうか。
今回は全13種類の特徴のうち、長期のインデックス投資をするために選ぶとしたら、
という観点でおすすめのファンドを公開していきたいと思います!
本記事のポイント
eMAXIS Slim全体に共通するメリット
全13種類のeMAXIS Slimの比較
全13種類のうちオススメのファンド
では早速いってみましょう。
eMAXIS Slimで共通しているメリット
当シリーズで共通しているメリットは以下の通り、
- 信託報酬が安い
- 分散投資が基本
信託報酬が安い
「とことんコストを追求する投資信託」というキャッチフレーズにもある通り、
eMaxis Slimシリーズは信託報酬が安いということが特徴です。

信託報酬って数%の違いでしょ?
あんまり気にしなくてもいいんじゃない?
実はそんなことはありません。
下の図はリターンが同じで信託報酬に差があった場合のパフォーマンス推移のグラフです。
信託報酬の差は0.811%ですが、20年運用するとトータルリターンがなんと25.5%も差が出てしまう結果となりました。
1000万円預けていたら、信託報酬の差だけで255万円も得られるはずのリターンを逃してしまった計算になります。
三菱UFJ国際投信より
以上の通り、信託報酬は長期投資においてはバカにならない費用で、安ければ安いほど良いのです。
分散投資が基本
当シリーズはファンドによって株式や債権、リートなどを対象にしていますが、基本的にどのファンドも分散投資するように設計されています。
分散投資を行うことで個別の金融商品が持つリスクを分散させることができ、安定的にリターンを得やすくすることができます。
eMAXIS Slim シリーズ全13種類の比較
ざっと表にまとめました。
国内 | 先進国(除く日本) | 新興国 | |
株式 | 国内株式(TOPIX)
信託報酬率(0.154%) |
先進国株式インデックス
信託報酬率(0.1023%) |
新興国株式インデックス
信託報酬率(0.2079%) |
国内株式(日経平均)
信託報酬率(0.154%) |
米国株式(S&P500)
信託報酬率(0.0968%) |
||
全世界株式(除く日本)
信託報酬率(0.1144%) |
|||
全世界株式(オールカントリー)
信託報酬率(0.1144%) |
|||
全世界株式(3地域均等型)
信託報酬率(0.1144%) |
|||
債権 | 国内債権インデックス
信託報酬率(0.132%) |
先進国債権インデックス
信託報酬率(0.154%) |
|
リート | 国内リートインデックス
信託報酬率(0.187%) |
先進国リートインデックス
信託報酬率(0.22%) |
|
バランス | バランス(8資産均等型)
信託報酬率(0.154%) |
投資対象商品は株式・債権・リート(不動産)・バランスの4種類
対象地域は日本・先進国・新興国の3種類
とてもシンプルなファンド構成ですね。
では順番にそれぞれのファンドの特徴をみていきましょう。
長期投資におすすめのファンド3選
結論から言うと以下の3つのファンドをおすすめします。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)⬅︎一番おすすめ!
- eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
- eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
特におすすめできるのはeMAXIS Slim 米国株式です。
この3つのファンドを選んだ理由は、長期投資のリターンを最大化させるために重要な2つの要素「株式・分散」を持っているからです。
長期投資では株式が一番良いパフォーマンスを出している事実
以下のグラフは米国の1801年から2019年までの期間でおける主要資産の価格推移を表しています。
ウォール街のランダムウォーカーより
このグラフから明らかな通り、長期で考えた場合、一貫して株式のリターンが優れていることがわかります。
株式のリターンは次にリターンの良い債券の62倍です。
200年前に1ドルだった株式はなんと18000倍になっています。
また株式投資は保有期間が長くなればなるほど、リスクが減っていきリターンを得られる可能性が高まっていく性質を持っています。
ウォール街のランダムウォーカーより
このことから「株式・債権・リート」の中では株式が長期で一番力を発揮する商品ということがわかりますね。
国際分散できている
経済が急成長している国がある一方で、停滞する国もあり、すべての国が同じテンポで成長するということは考えられません。
投資についても、一国へ集中するよりも、資金をいくつかに分け、世界に分散して投資(世界分散投資)する方が、安定的な投資効果が期待できます。

実はそうでもありません。
下の図で示していると通り、米国株式市場は全体の約55%を占めています。
日本の株式市場は7.3%なので日経平均やTOPIXに投資する方がよっぽど分散されていません。
三菱UFJ国際投信より
特におすすめできるのはeMAXIS Slim 米国株式の理由
米国という国は非常に面白い国で、多民族国家ということもあるのか、
GAFAに代表される超巨大新興企業が次々と誕生し、今もなお成長を続けている国です。
米国株式(VOO)と全世界株式(VT)をPortfolio Visualizerを使って、過去の成績比較してみました。
すると過去9年では全世界株式より米国株式の方が高いパフォーマンスを示していることがわかりました。
投資の神様として知られるウォーレンバフェットも自分の死後の遺産の90%はS&P500に投資するように妻に託した話は有名です。
eMAXIS Slimはどこで買えばいいの?
結論から言うとSBI証券か楽天証券の2択です。
どちらも手数料が業界最低水準なほかNISAやiDeCoなどの各種制度にも対応しています。
もちろんeMAXIS SlimをNISA口座で購入することは可能です。
まとめ
私がおすすめするファンドは以下の3つ
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
- eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
特にeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は信託報酬がシリーズ最安で、リターンもNo.1の実績を出していることから、老後になるまで保有しておきたい投資信託ですね。
今回は以上です。
2020/4/9
mozu