今回はIBMの株の購入を検討されている方に向けた記事です。
私はS&P500のインデックス投資をメインに、米国株・日本株をサテライトで投資をしています。
IBMは業績はまずまずなのですが、長期的な下落トレンドが続いています。
GAFAMなどのIT企業と比べて成長性が乏しいと市場は評価しているわけですね。
IBMは老舗IT企業で、配当は24年連続増配中。
あと1年増配をすれば配当貴族の仲間入りです。
最近の株価低迷を受け、配当利回りが5%を超えており、高配当化しています。
今回はIBMの2020年第2四半期の決算内容を踏まえて、株を購入するべきかについて解説していきます。
ぜひ最後までお付き合いください。
ポイント
- IBMって何している会社?
- IBMの業績(2020年第2四半期)
- 決算発表後の株価の反応
- IBMの配当金はどうなる?
- IBMは買いどきか?
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【IBM】出遅れ高配当株 IBMの株は買いどき?
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IBMって何している会社?
IBM(正式名称:International Business Machines Corporation)は、民間法人や公的機関を対象とするコンピュータ関連製品およびサービスを提供する企業です。
設立は1911年と歴史があり、一時、米国で時価総額1位にものぼりつめたこともある名実兼ね備えた老舗IT企業です。
以前は「Think Pad」シリーズに代表される個人向けPCの販売を行っていましたが、現在はクラウドやAI、企業向けの製品ソフトやアプリなどB to Bのソフトウェアサービスに軸足を置いています。
IBMの4つのメイン事業をざっとまとめると以下の通り。
- クラウド&コグニティブソフトウェア:クラウドとAI製品の開発・販売をする。(ただし、クラウド関連売上は他の部門からも計上される)
- グローバル・ビジネス・サービス(GBS):企業にあった製品ソフト・アプリを提供する。コンサルティング業務も含む。
- グローバル・テクノロジー・サービス(GTS):企業に合わせたコンピュータを提供・管理する。セキュリティ関連の売上も含む。
- システムズ:銀行などが使う障害が発生しにくい特殊な大型コンピュータ、大容量な記憶装置を製造・販売する。
IBMの業績(2020年第2四半期)
IBMの2020年第2四半期の売上高は前年同期比5.4%減の181億ドル、非GAAPベースの1株あたり利益は2.18ドルでした。
アナリストらは売上高を177億2000万ドル、1株あたり利益を2.07ドルと予想していたので、予想を上回る結果とはなりましたが2期連続で前年同月比を割り込みました。
IBMの成長エンジンであるクラウド関連事業の売上高成長率は前年同月比+30%増、2019年に買収した「Redhat」の売上高は前年同期比18%増
と好調を維持しています。
グローバルビジネスサービス部門の売上高は前年同期比7%減の39億ドル、グローバルテクノロジーサービス部門の売上高は前年同期比8%減の63億ドルでした。
新型コロナウイルス感染拡大の影響に営業活動が自粛されており、企業がシステムの導入を見送っている現状を考えると致し方ないところもあるでしょう。
セグメント | 売上高 | 売上総利益 |
クラウド&コグニティブソフトウェア | $5.7B | 5% |
グローバル・ビジネス・サービス | $3.9B | 28.4% |
グローバル・テクノロジー・サービス | $6.3B | 34.2% |
システムズ | $1.9B | 6% |
決算発表後の株価の反応
アナリストの予想を上回る決算内容によってIBMの株価は時間外取引で一時4.5%上昇しました
その後、利益確定売りの調整が入って短期の上昇トレンドラインを割り込んでいます。
Trading Viewより
IBMの配当金はどうなる?
IBMは24年連続増配を続けており、配当貴族の仲間入りまで、あと1年というところまできています。
業績の頭打ちもあってか増配率は年々減少傾向ですが、シニアバイスプレジデント兼最高財務責任者(CFO)James Kavanaugh氏は以下の通り述べています。
「このような激動の時代にあって、われわれは慎重な財務運営によって利幅を伸ばし、健全なフリーキャッシュフローを生み出し、流動性ポジションを高めることができている」
「われわれは、事業に投資し、配当ポリシーに沿った投資家への還元を継続できるだけの財務的弾力性を備えている」
上記の発言内容から、増配率は小さくとも増配は続けていくものとみています。
IBMは買いどきか?
2020年第1四半期に頭打ちしたと見られたクラウド事業の成長性が復活してきました。
2019年に買収した「RedHat」と呼ばれるシステムも順調に成長しています。
「RedHat」はアマゾンのAWSもマイクロソフトのAzurをベースとしたクラウドシステムも動かすことができ、クラウドの実装・運用・保守をIBMに切り替えられる画期的なシステムです。
新型コロナウイルスの収束はみえていないので、コンサルティング関係の事業は引き続き厳しい戦いをしいられそうですが、クラウド関係の事業が高成長を続けていることが確認されたので、押し目で拾っていきたい銘柄ですね。
投資はあくまで自己責任で!
ではまた!
2020/7/24
mozu
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2020/7/24
mozu