
オリックス(8591)の株価の推移や特徴について知りたい。
新型コロナ直撃で株価は下落しているようですが、配当の実績や株主優待、今後の予想や見通しについても知りたいです。
今回はこんな疑問を持つ方に向けての記事となります。
2020年3月期の決算内容も踏まえて解説してきます!
今回の記事の内容
- オリックスの株価の推移(チャート)は?
- オリックスの配当と株主優待は?
- オリックスの決算(2020年3月期)の内容はどうだった?
- オリックスの株価は上がる?今後の株価の予想は?
オリックスは高配当でかつ株主優待が充実しているので、個人投資家からも人気の高い銘柄です。
私も株主優待目的で100株保有中!
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【オリックス】高い配当利回りと株主優待が魅力の鉄板銘柄
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オリックス(8591)は、総合リース国内首位の企業です。
発祥事業のリースのほか、グループ内での事業は不動産、信託銀行、保険など多岐にわたっており、プロ野球「オリックス・バファローズ」の親会社でもありますね。
イメージがつきにくいてですが、金融に関わるものであればなんでもやっている会社、とざっくり理解していればOK。
株式指標(2020年5月22日現在)
株価 | 1,312円 |
PER | 5.49倍 |
PBR | 0.57倍 |
ROE(予想) | 10.4 |
ROA(予想) | 3.6 |
自己資本比率 | 23.5 |
配当利回り | 5.79% |
配当性向 | 32.0 |
オリックス(8591)の株価の状況は?
下図はオリックスの日足チャートです。
2月6日の高値から約50%のダウンしており、コロナショックによる影響を強烈に受けています。
オリックスは景気の影響を受けやすい景気敏感株のため、これくらいの下落は致し方ないといったところですね。
ちなみにですが、リーマンショックの時は最高値の3,815円から170.7円とおよそ96%株価が下落した実績があります。
それも利益が縮小したにしろ赤字は出していないのにも関わらずこうした記録を出しているんです。
この過去の実績が尾を引いてか、現在も株価の戻りはよくありません。
オリックスの配当と株主優待は?
2020年3月期のオリックスの配当金は76円で決定しました。
オリックスは自社株買いや増配など株主に対する配当施策は結構積極的です。
2020年3月期の配当金は前年と同額ですが、ここ数年は着実に増配してきました。
2021年3月期の配当金は未定ですが、配当性向は2021年3月期に限り、50%まで引き上げると発表しています。
現在の配当性向は30%ほどなので50%がいかに大胆な数字かお分かりいただけるでしょうか。
リーマンショックのときに減配をした結果、株価が低迷した苦い経験があるので、何としても減配は避けたい経営陣の意思が見られますね!
オリックスは2015年から開始している「ふるさと優待」と呼ばれる株主優待も魅力的。
毎年3月末時点で単元株を保有していれば、保有年数に応じて、5,000相当のカタログギフトを受け取ることができます。
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【オリックス】高い配当利回りと株主優待が魅力の鉄板銘柄
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オリックスの決算(2020年3月期)の内容はどうだった?
2020年3月期の決算が5月22日に発表されました。
結果は「減収・増益」
2020年3月期はコロナ禍の中、増益で着地しましたが、直近3ヵ月の実績である1-3月期(4Q)の連結税引き前利益は前年同期比38.2%減の621億円に落ち込み、売上営業利益率は前年同期の11.2%→5.5%に急低下しています。
オリックス決算資料より
生命保険料の手数料収入が落ち込んだものの、海外の新規投資の貢献利益および事業投資の売却益が今回の増益につながりました。
懸念事項としては「法人金融サービス」、「メンテナンスリース」、「不動産」などの安定的に収益を得られる事業が軒並み減益となっている点です。
また、「事業投資」や「海外」のセグメントは一過性の影響を受けやすい事業のため、今回のように長期的に利益を稼いでくれるか、という点には少し疑問も残ります。
会社の発表によると1-3月はコロナウイルス感染拡大による影響は受けていないとのことでした。
とはいえ、4Qの利益が前年同期比で621億円も落ちていることは厳しい状態になっているといわねばなりませんね。
オリックスの株価はあがる?今後の株価の予想は?
決算不調により減配を行う企業があるなか、配当金を維持したことについては一定の評価ができると思います。
また、配当性向を限定的に50%まで引き上げることから、今期は業績に関係なく減配は避けようとする意思も感じます。
コロナ禍の影響をもろ受けるのは1-3月ではなく4-6月と考えています。
オリックスは航空機リースやホテル事業、空港運営も手がけているので、これらの悪影響が4-6月に顕著に現れる可能性が高いでしょう。
第一四半期の決算を踏まえても配当金を維持できるかが焦点になってきますね。
オリックスは景気敏感株なので株価は金融危機や景気後退局面の際に、大きく影響を受ける性質があります。
ただ景気敏感株とはいえ、事業の多角化はうまくいっていて、ITバブルやリーマンショックなどの景気後退時もオリックスは黒字をキープしていました。
事業基盤は強固なことから、配当金や株主優待をもらいつつ気長に値上がりを待つ長期投資であれば、一家に1単元保有しておきたい銘柄ですね。
最後までお読みいただきありがとうございました!
2020/5/22
mozu