2020年3月4日に楽天から楽天モバイルの新プランが発表ありました。
楽天はこれまでもMVNO(格安sim)のサービス提供を行ってきていましたが、
今回、NTTドコモ・KDDI・ソフトバンクなどと競合するMNO事業に乗り出した格好です。
MNO大手3社と比べて、楽天モバイルはオススメできるかについて解説していきたいと思います。
私が思う楽天モバイル(MNO)良い点・悪い点は以下の通り、
良い点
- シンプルな価格設定
- データ通信無制限で利用可(※一部地域のみ)
- 国内通話が無料
- 今なら1年間利用料が無料キャンペーン
- 6月30日までに申し込めば、3000ポイントゲット
悪い点
- iPhoneに対応していない
- キャンペーンを受けるためには電話番号を変えなければならない
- 通信の品質が未知数
シンプルな価格設定
楽天が発表した「Rakuten UN-LIMIT」はシンプルなワンプランで2,980円の提供となります。
今後もプランの種類は広げていかずに、一本で勝負していくようです。
データ通信無制限
データ通信容量は楽天回線エリアでは無制限で、楽天回線エリア外ではKDDI(au)の回線を借りて、通信を行います。
KDDI(au)回線の使用上限は2GB/月で、使用上限を超えると通信速度が128kbpsとなり、通信速度はガクッと落ちます。
128kbpsという速度はどれくらいかというと、
- ラインやメールなどのテキストは問題なくできる
- SNSやネット検索はストレスがかかる
- YouTubeなどの動画配信はみることができない
ただし、速度制限がかかった後、1GB、500円で通信容量を追加購入することが可能です。
現時点で楽天回線エリアは東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、愛知県、大阪府、京都府、兵庫県の一部に限定されているため、地方の方々は当面の間、KDDI(au)の回線を借りた通信がメインになるでしょう。
また、楽天回線エリアであっても地下鉄や地下街、商業施設、高層ビルなどではKDDIのネットワークになってしまうので注意が必要です。
基地局の拡大は順次行っていくとのことですので、今後に期待しましょう。
国内通話料が無料
楽天のコミュニケーションアプリ「Link」を使うことで、国内通話無料、海外から国内への通話も無料、海外から国内の通話は月額980円の料金で音声通話が可能になります。
海外での利用は現在、アメリカやカナダ、ヨーロッパ諸国など主要な国66カ国を含んでいます。
1年間無料キャンペーン
最初の1年間に限り、300万人限定で2980円の利用料が無料となります。
このほか、「携帯電話の民主化」を掲げる楽天モバイルでは、
- SIMロックフリー
- 最低利用期間なし、
- 違約金もなし
としています。
契約の際に事務手数料が3,300円かかりますが、「Link」の利用で、事務手数料分は全額ポイント還元され、実質手数料は無料ということになります。
また、6月30日までにオンラインで申し込みをすれば3000ポイントが進呈されます。
iPhoneでの利用はできない
続いて微妙だなーと思った点です。
今のところ、楽天モバイル(MVO)の利用にiPhone端末には対応していません。
iPhone XR以降の機種であればsimを挿せば使えるとの情報もありますが、そもそも国内通話をするためのアプリ「Link」はiOSに非対応で、正式なサポートを受けることが出来ない可能性が高いです。
馴染みのあるAndroid端末でいうとGalaxyやHUAWAIなどが楽天モバイルで利用可能です。
1年間無料キャンペーンを受けるには電話番号を変更が必須
通常乗り換える際は携帯電話番号ポータビリティ(MNP)を利用して、自身の電話番号をそのまま引き継がせる方法が一般的です。
ところが楽天モバイルの1年間無料キャンペーンを受けるためには現在使用している電話番号を廃止して、新規に電話番号を発行する必要があります。
そのため、友人や家族ににわざわざ番号の変更を伝えなくてはならず、
クレジットカードや証券口座の会員情報の変更もたくさん行わなければならないので、手続きが煩雑になることが予想されます。
MNPは本格サービスがスタートする4月8日から受け付け可能となりますが、MNPでの申し込みの場合は1年間無料キャンペーンを受けることが出来ないので注意しましょう。
結論
楽天回線エリアのアンドロイドユーザーは乗り換えを検討しても良いかも。
データ通信無制限の地域は現時点では都市部の一部地域に限定されているので、地方の方は向きません。
但し、月々2GBも使用しないライトユーザーで、通信が集中する昼や夕方に速度が落ちるMVNOは利用したくないという方は検討の余地があるかもしれません。
今のところiPhoneに非対応ですので、乗り換えのためにAndroid端末への変更することに抵抗がある方はiPhoneが対応するまで見送ってもいいかもしれません。
私はiPhoneユーザーで楽天モバイル(MVNO)を使用していますが今のところ楽天モバイル(MNO)に切り替える予定はありません。
小技ですが、スマホのデザリング機能を利用してポータブルWifiとして利用することもアリかなと思います。
WiMAXは月額3,880円〜なので、普段使用する地域が楽天回線のエリアであればデータ通信が無制限で1,000円ほどやすく利用することができます。
Android端末限定とはいえ、月額2,980円が1年間無料ということなので、初動としてはユーザーの申し込みが殺到すると思います。
ただ実際に使ってみて、「使い放題で使える場所が狭い」となれば、一気に反感を買う恐れもあり、
もう少し楽天モバイルの実力を注視しても良いのかなと思います。
本日は以上です。
2020/3/5
mozu