
暴落相場て一番強い高配当ETFはSPYD・HDV・VYMのうちどれだろう?
この中で今から買うならオススメのETFも知りたいな。
2020年2月下旬から、新型ウイルスの影響で、世界の正常は大暴落。
アメリカの主要指数は連日サーキットブレイカーを発動するなど、目まぐるしい相場が続いています。
高配当株投資の手法として米国高配当ETFをオススメしています。
そんなETFの中でも個人投資家から人気があるのはSPYD・HDV・VYMでしょう。
そこで本記事では以下の内容について解説していきたいと思います。
本記事のポイント
- SPYD・HDV・VYMの特徴を簡単に比較
- コロナショックに一番強かったETFはどれか
- これから購入するならどのETFがオススメか
私の投資歴
米国インデックス(S&P500)をメインに投資(老後を迎えるまで鬼ホールド)
2019年12月から高配当日本株投資を開始(長期保有が基本)
高配当日本株から得られる配当金は年間1〜2万円程度
高配当米国ETFの投資も実施中(SPYD,HDV,LQD)
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SPYD・HDV・VYMの特徴を比較
各ETFの特徴を簡単にまとめると以下の通りとなります。
SPYD | HDV | VYM | |
運用開始時期 | 2015年10月 | 2011年3月 | 2006年11月 |
分配金利回 | 6~7% | 4%前後 | 3.5%前後 |
主要投資先 | S&P500高配当銘柄上位80社 | S&P500高配当銘柄75社(高財務) | 大型高配当株400社 |
経費率 | 0.07% | 0.08% | 0.06% |
主要セクター | 不動産・消費財・公共 | エネルギー・ヘルスケア・通信 | 金融・消費財・ヘルスケア |
運用開始時期はVYMが一番古くリーマンショックも経験しています。
分配金で見ると高配当銘柄上位80社を均等に買い付けるSPYDが一番でHDV、VYMと続きます。
主要セクターの上位3つは各ETFに特徴が出ています。
不動産や消費財、エネルギーセクターは景気の波を受けやすいと言われています。
SPYDとVYMが若干景気敏感セクターの比率が高め、HDVは景気の波を受けにくいヘルスケアや通信が上位に入っています。
コロナショックに一番強かったETFはどれか
まだまだ、新型コロナウイルスによる経済的ダメージの拡大は進行中で、予断を許さない状況ですが、
2020年に入ってから3月終わるまでのそれぞれのETFのパフォーマンスをバックテストしてみました。
各ETFのチャート推移
Portfolio Visualizerより
各ETFのリターン(期間:2020年1月〜3月)
リターン | |
SPYD | ▲36.55% |
HDV | ▲26.06% |
VYM | ▲23.98% |
Portfolio Visualizerより
リターンの結果はVYM>HDV>>>SPYDの順になりました。
コロナウイルスの感染が拡大する裏で、ロシアとサウジアラビアが原油の協調減産からの離脱があり原油価格が暴落、エネルギーセクターの株は派手に暴落しました。
普通に考えればエネルギーセクター比率の一番高いHDVが一番下がりそうですが、なぜSPYDがぶっちぎりの下落率だったんでしょうか?
これはSPYDの性質上組み込まれてします地雷銘柄が爆発してしまった影響が大きいと考えます。
SPYDはS&P500の配当利回り上位80社を均等に買い付けしていきます。
投資の考え方はシンプルでわかりやすいのですが、ここに問題があります。
高配当株投資は地雷銘柄を避けるという基本原則があります。
地雷銘柄とは財務体質が悪かったり景気の波を特に受けやすいにも関わらず、配当金を多く出している銘柄です。
景気が良いときは問題ないのですが、一度今回のように急速に景気が悪化してしまうと、企業にお金の蓄えがないので、減配・無配になってしまう可能性が高まります。
減配・無配は高配当株投資家にとってかなりの痛手です。
分配金収入が減少するほか、株価の下落損(キャピタル・ロス)のダブルパンチをくらってしまいます。
HDVは好財務の企業に集中投資、VYMは400以上の銘柄に広く分散投資でリスク低減できています。
SPYDは財務体質関係なく配当金利回りの高い順位銘柄を購入するので、地雷銘柄を引き当てる確率が高まります。
現にSPYDで組み込まれている以下の企業が減配・無配を発表しています。
これから購入するならどのETFがオススメか
暴落相場を経て、どのETFを購入するか迷ったら、私はHDVをオススメします。
HDVとSPYDは今回初めて暴落相場を経験していますが、SPYDは暴落相場で特に弱いETFということがわかりました。
VYMは今までのトータルリターンが一番高く、暴落相場でも一番高いパフォーマンスを出しましたが、
高配当というよりかはインデックスの要素も強いため、分配金目的での投資には少し中途半端に感じます。
VYMを購入するならVOOやVTIなどS&P500に連動するETFが良いと思ってしまうんですね〜。
HDVは分配金利回りこそ、SPYDには勝てませんが、利回りは4%台と高配当ETFと呼ぶには十分で、今回の相場でもVYMに匹敵するパフォーマンスを出しています。
投資先は好財務の優良銘柄なので、地雷銘柄を引き当てるリスクが低く、安定的に分配金を手に入れることができます。
まとめ
今まではトータルリターンではVYMに勝てず、分配金利回りではSPYDに勝てていなかった地味な存在でしたが、コロナショックを経験して、メインで購入しても良いETFだと感じました。
コロナショックに一番強かった高配当ETF
VYM>HDV>>>SPYD
HDVをオススメするわけ
- リターンがVYMと遜色ない
- 高財務の企業に集中投資(地雷銘柄が少ない)
- 分配金利回りは4%台と優秀
SPYDとHDVの上位セクターは被っていないので、セクターリスクを分散するという意味ではSPYDとHDVを同時に保有しても良いでしょう。
HDVをメインとし、サブ的にSPYDを保有してみても面白いと思います。
保有割合は、HDV:SPYD=7:3くらいでしょうか。
今後も今回紹介した3つのETFがどのように推移していくか注視していきます!
2020/4/4
mozu
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