
今回はこんな要望に対して米国高配当ETFのVYMの紹介をしたいと思います。
こんな人に呼んでほしい
- 米国高配当ETFは何を選んだらいいか迷っている
- 配当金で日々の生活をより豊かにしたい
- 高配当を維持しつつ分散投資をしたい
本記事のポイント
- 米国高配当ETFのVYMの特徴
- VYMのメリット・デメリット
- VYMはおすすめできるかどうか
VYMとは
概要
運用会社 | バンガード |
配当利回り | 3%前後 |
経費率 | 0.06% |
設定日 | 2006年11月16日 |
分配実施時期 | 年4回(3,6,9,12月 ) |
VYMは米国の大型高配当株を中心に400社以上の銘柄で構成されたETFです。
米国高配当ETFでおなじみのSPYDやHDVよりも構成銘柄が圧倒的に多いです。
VYM | SPYD | HDV | |
構成銘柄数 | 400社 | 80社 | 75社 |
他の高配当ETFの配当利回りと比較すると
SPYD>HDV>VYMの順番となっており、VYMの利回りは最下位ですが、SPYDやHDVと比べて値上がり益を期待することが出来ます。
チャート
VYM(赤色)とS&P500(青色)の5年チャートをみてみましょう。
VYMはS&P500と比べるとリターンは劣りますが、ここ数年の堅調な株価推移につられて、安定的に成長してきました。
直近はコロナショックの影響で大きく根を下げています。
ヤフーファイナンスより
ポートフォリオ
銘柄数は400社以上に分散されていますが、セクター別にみてみると偏りがあることは否めません。
高配当銘柄の多い金融・消費財・ヘルスケアで半分弱を占めます。
バンガード社より
まだ構成銘柄数は400社以上ですが、構成銘柄の上位10社でVYM全体の約25%を占めています。
VYMは分散はされつつも上位銘柄の変動を受けやすいETFといえるでしょう。
バンガード社より
VYMのメリット
配当利回りが高く値上がり益を期待できる。
VYMの配当利回りは、おおむね2.5%~3.5%程度の範囲で推移しています。
5年チャートで比較してみるとSPYD(赤)やHDV(緑)と比べてリターンが一番高い結果となっています。
分散が効いている
VYMはセクターに偏りはあるものの、構成銘柄が多いので、地雷銘柄(低財務・低成長)が減配・無配となるとにより、VYMの分配金や株価が下落するリスクを小さく抑えることができます。
投資コストが安い
VYMの経費率は0.06%と格安です。
100万円分のVYMを購入した場合の600円がコストとして発生する計算です。
ランチを外食を1回減らすだけでペイできるコストですね。
投資コストが低いので長期投資にも向いている商品といえます。
VYMのデメリット
インカムゲイン・キャピタルゲインも中途半端?
配当利回りという面ではSPYD>HDV>VYMの順となります。
配当金も3%前後で、ギリギリ高配当ETFと呼んでも良い水準ですが、少々物足りなさを感じます。
また、高配当株ETFは、配当金利益に係る税金の繰り延べが出来ないため、配当金再投資に充てる資金が圧縮され、複利で得られる効果が得にくくなります。
その為、値上がり益(キャピタルゲイン)の最大化を狙うならVOOやeMaxis Slim S&P500といった投資商品が候補にあがります。
VYMはは配当金・値上がり益をそこそこしか狙うことが出来ず、少し中途半端なイメージがありますね。
高配当株投資を目指すならSPYDかVYMか…
トータルリターンの最大化という面では多少の疑問の残るETFですが、配当金をそこそこもらいつつ、値上がり利益も期待したいという場合は候補の1つにあがると思います。
また、SPYDやHDVよりも銘柄の分散がされていて、バランスの取れたETFということもできます。
ただ値上がり益も配当金も中途半端なので、高配当投資を目指すのならきっぱりとSPYDやHDVを選んだ方が良いと思います。

ということであれば、高配当株目的でSPYDやHDVに投資しつつ、値上がり益目的ではVOOやVTなどの王道のインデックスETFに投資する方が良いかな〜と思います。
今回は以上です。
2020/3/26
mozu
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